血液の中の「お砂糖」が多すぎる状態、それが糖尿病です
「糖尿病って聞いたことはあるけど、実際どんな病気なの?」
そんな疑問をお持ちの方に、小学生でもわかるように糖尿病について説明しますね。
血液の中を流れるブドウ糖は、車でいうガソリンのようなものです。私たちの体は、このブドウ糖を燃料にして動いています。
普通なら「インスリン」という物質が、ブドウ糖を体の各部分に届けてくれます。これはガソリンスタンドの店員さんのような役割です。
ところが糖尿病になると、この店員さん(インスリン)がうまく働けなくなったり、数が足りなくなったりします。すると、ガソリン(ブドウ糖)が血液の中にあふれてしまい、体がうまく動かなくなってしまうのです。
これが糖尿病の基本的な仕組みです。
私(のすけ)も「糖尿病初期」と診断されました
実は私自身も、昨年の健康診断で「糖尿病初期(境界型糖尿病)」と診断されました。
診断された経緯
- 自覚症状はほぼなし:のどが渇きやすいかな?程度で、特に気になることはありませんでした
- 血液検査で確定:血液検査にて基準値をややオーバーしていたことで発覚しました。
家族歴を振り返ってみると…
診断後に家族の病歴を詳しく聞いてみると:
- 父:糖尿病
- 母方の祖父:糖尿病
- 父方の祖父:糖尿病
完全に遺伝的な要因が強いケースでした。
なってみて初めて知ったこと
正直、「糖尿病=太っている人がなる病気」だと思っていました。でも実際は:
- 痩せていてもなる:私のBMIは22と標準範囲内
- 自覚症状がほとんどない:「サイレントキラー」と呼ばれる理由がよくわかりました
- 意外と身近な病気:調べてみると、予備群も含めて日本人の4人に1人が該当
「特別な人の病気」ではなく、誰でもなり得る病気だということを実感しました。
糖尿病の基礎知識:どれくらい多い病気なの?
糖尿病のステージ
糖尿病は段階的に進行します:
- 正常型:血糖値に問題なし
- 糖尿病予備群(境界型):血糖値がやや高い状態
- 糖尿病初期:治療が必要だが、合併症はまだ少ない
- 糖尿病進行期:合併症のリスクが高まる段階
日本の糖尿病患者数
厚生労働省の「国民健康・栄養調査」(2019年)によると:
- 糖尿病患者数:約328万人(20歳以上)
- 糖尿病予備群:約1,000万人
- 合計:約1,400万人(成人の約4人に1人)
つまり、決して珍しい病気ではないということです。
遺伝要因について
日本糖尿病学会の発表では:
- 1型糖尿病:遺伝的要因は比較的少ない(約5-10%)
- 2型糖尿病:遺伝的要因が強く関与(親が糖尿病の場合、子供の発症リスクは2-6倍)
私のように家族歴がある場合は、特に注意が必要です。
糖尿病とは具体的にどんな病気?
簡単に言うと、血液中の血糖値をコントロールする機能がうまく働かなくなる病気です。
主な原因は:
- インスリンの分泌不足:膵臓からのインスリンが足りなくなる
- インスリンの効き目が悪くなる:インスリンはあるけど、うまく働かない
- 生活習慣の影響:食べ過ぎ、運動不足、ストレスなど
糖尿病の診断基準:どんな数値で診断される?
主な検査項目と基準値
空腹時血糖値
- 正常:110mg/dL未満
- 境界型:110-125mg/dL
- 糖尿病型:126mg/dL以上
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
- 正常:6.2%未満
- 境界型:6.2-6.4%
- 糖尿病型:6.5%以上
食後2時間血糖値
- 正常:140mg/dL未満
- 境界型:140-199mg/dL
- 糖尿病型:200mg/dL以上
HbA1cって何?
HbA1cは、過去1-2ヶ月の血糖値の平均を表す数値です。
例え話で説明すると:
- 血糖値:今日のテストの点数
- HbA1c:今学期の成績の平均
一時的に血糖値が高くても、HbA1cが正常なら「たまたま」の可能性があります。逆にHbA1cが高いと、継続的に血糖値が高い状態ということになります。
気になったら何科を受診すればいい?
おすすめの診療科
- 内科:まず迷ったらここから
- 一般的な検査や初期対応が可能
- 必要に応じて専門医に紹介してもらえる
- 糖尿病内科:専門的な治療が必要な場合
- より詳しい検査や治療計画の立案
- 合併症の早期発見・対応
- 内分泌内科:ホルモンの専門科
- インスリン分泌などの詳しい検査
受診の目安
以下のような場合は、早めの受診をおすすめします:
- 健康診断で数値を指摘された
- 家族に糖尿病の人がいる
- のどがよく渇く、尿の回数が増えた
- 体重が急に減った
- 疲れやすくなった
「迷ったらまず内科へ」と覚えておいてください。
大切な注意事項
※私は医師ではありません。本記事は個人の体験や調べた情報をもとにした紹介記事です。医学的な断定的なことは言えません。気になる症状がある方や、数値に不安がある方は、必ず病院で適切な検査を受けてください。
糖尿病の診断や治療については、必ず医師の指導を受けることが大切です。
まとめ:知ることが健康への第一歩
糖尿病について、少しでも理解していただけたでしょうか?
覚えておいてほしいポイント
- 糖尿病は特別な人の病気ではない:日本人の4人に1人が糖尿病または予備群
- 早期発見・早期対応が重要:初期段階なら生活改善で大きく変えられる
- 遺伝的要因も大きい:家族歴がある人は特に注意が必要
- 自覚症状が少ない:定期的な健康診断が大切
前向きなメッセージ
私自身も糖尿病初期と診断されましたが、適切な食事管理と運動習慣で数値は改善しつつあります。
「知ること」が健康への第一歩です。怖がる必要はありませんが、正しい知識を持って、自分の体と向き合っていきましょう。
気になることがあったら、遠慮せずに医師に相談することをおすすめします。早めの対応が、将来の健康を大きく左右します。
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